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町工場×ジャンカラ
113号室
金網バンギャルルーム
(共和鋼業 コラボ)
(共和鋼業 コラボ)
Interview
町工場とジャンカラがコラボレートし、東大阪ならではの技術やプロダクトを使ったコンセプトルームを導入しております。
金網バンギャルルームでは部屋全面が金網、ライブ会場の最前列にいるような感覚を疑似体験できます。
コンセプトルームの金網をご提供いただいた、共和鋼業株式会社 森永耕治社長にお話を伺いました。
共和鋼業様について
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村田
今日は共和鋼業様の事業や今回のコンセプトルームについてお話を聞かせていただければと思います。 早速ですが共和鋼業様はどのようなことをされている会社なのでしょうか。
ひし型金網を専門に作っている会社です。主にフェンスや落石防止用の金網など公共土木で使われることが多いですね。 最近それだけでは面白くないということで特徴を活かしたプロダクトであったり、別用途の展開・提案にも広げているところです。
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森永社長
![着工前の現場を視察する岡本ゼミのメンバー](img/interview_1.png)
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村田
ありがとうございます。 創業はいつ頃になるのでしょうか。
1982年です。 私は2代目になるんですけども、2015年に社長になって6年半ぐらいになります。
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森永社長
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村田
2015年に社長に就任されてから、どのような変化がありましたか?
3年ぐらい前から展示会への出展やデザイナーさんとのコラボが増えてきました。 また、こちらから情報発信をするようになって、今回のジャンカラとのコラボレーションのように新しい出会いがどんどん増えてきて、こうやって会社にお越しいただく回数も増えてきました。 外部との仕事も徐々に社員にも理解してもらえるようになり、「なぜこういう事をやっているのか?」「社長は外で遊んでいるわけではない」というのが伝わってきていますね。
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森永社長
![金網の日めくりカレンダーを作成中の職人さん](img/interview_2.png)
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村田
それは大きな変化ですね。 グッドデザイン賞の表彰が飾られていますが、これも何かコラボレーションの結果でしょうか?
![グッドデザイン賞を受賞したニットフェンス(ネットフェンス)](img/interview_3.png)
![グッドデザイン賞を受賞したニットフェンス(ネットフェンス)](img/interview_4.png)
そうですね。 こちらは近畿大学文芸学部文化デザイン学科の岡本教授とのものです。 フェンスメーカー様や線材メーカー様と4者の共同で賞は取らしていただいたんですけども、元々そういった業界同士でのコラボレーションはうちの先代の会長からやっていました。 ただ、今までだとそれで走って失敗するパターンが多かったのですが、岡本教授の意見を聞きながらデザイン性の高いプロダクトができたのかなと思います。
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森永社長
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村田
ありがとうございます。 東大阪の企業が集まった「チーム東大阪」という活動もされていると思いますが、そのあたりのお話もいただいてよろしいでしょうか。
東大阪の企業同士で新しい何かを作っていこうということで、発足当時から半ば強引に入れられたんですけど(笑) 実はこのチーム東大阪の活動も、外部との仕事が増えたという意味では弊社が変わるきっかけになっています。 2018年から活動をスタートしていて、現状は「KENTEN」という展示会にチームで出展するというのが一つの目的になっています。
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森永社長
今年は4回目の出展なのですが、そこで異業種の人との出会いが多くありました。
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森永社長
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村田
森永社長になられてから、ひし形金網の製造だけではなく、コラボレーションを通じて新しいプロダクトを作るようになったということなんですね。
おっしゃる通りです。 そして、今回のジャンカラのコンセプトルームのように空間で使っていただくための素材提供に今後のコラボレーションの方向性も向かっていくだろうなというのが私たちの最近の見解です。
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森永社長
![金網で様々な表現ができるグラフィックフェンス](img/interview_5.png)
![Net Bench:ベンチの座面にひし形金網を使用している](img/interview_6.png)
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村田
社内には金網を使ったプロダクトがたくさんありますが、こうした金網の利用アイデアはどなたが出されているのでしょうか?
アイデアは色んな人が出しているのですが、ブレスレットやカバンも元々は私のアイデアを社員に作って貰って、それを見たプロがちゃんとしたものを作ってくれたり。
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森永社長
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村田
ちなみに金網の会社さん自体は他にもたくさんあると思うのですが、共和鋼業様の持っている特徴はどんなところにあるのでしょうか?
ひし形金網を編むという事自体においては、それほど変わらないと思いますが、弊社のように網目の細かいものを作れるところはあまりないのではないでしょうか。 また、最近では自分達でひし型金網の良いところを探して、それを外部に発信しています。他の会社は基本的にはフェンス制作などの業界内にとどまっています。 そこに留まることなく新しいことに挑戦している部分が弊社の特徴かと思います。
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森永社長
金網愛について
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村田
森永社長は金網自体はお好きなんですか? 金網愛といいましょうか。
私自身は好きですね。 誰よりも好きです。 せっかくですので付けていいですか?
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森永社長
![金網のブレスレットを装着する森永社長](img/interview_7.png)
![金網のブレスレットを装着する森永社長](img/interview_8.png)
「あそこで使えるかな?ここで使えないかな?」と常に金網の使い道を考えている。 こうやって弊社に来ていただいて、話しをすると、金網についてよく理解して帰っていただけます。
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森永社長
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村田
たしかに、こうやってお話を聞かせていただくと金網愛が伝わってきます。 金網の良さというか、ここが愛おしいといいますか、どういうところが魅力的なのでしょうか?
キーワードは「自由」。 自由であり、柔らかくて元々の機能である強さがある。 硬そうで柔らかくて。 私たちは自由な新素材という言い方をしています。 落石防止の用途からブレスレットまで、可能性は無限大です。
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森永社長
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村田
最近はおしゃれな空間にも金網が使われていたりしますね。
そうですね。 ようやく店内の内装にも使われています。 デザイナーが気に入ってくれたというのは大きいですね。
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森永社長
金網バンギャルルームについて
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村田
私達も共和鋼業様の金網に今回魅力を感じてコンタクトをとらせていただきました。 ディープ布施店には金網のコンセプトルームができますが、それについても想いや感想はございますでしょうか?
今回使っていただく金網はハードなもので、私達でいうところのフェンス用の金網を使っていただいています。 私達は今まで、網目の細かいものなど、今までにない金網がデザイン的に良いんじゃないかと、ある種思い込みみたいなものがあったんです。 今回はあえてスタンダードなラインナップを使っていただいているのが逆に嬉しいなと思います。
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森永社長
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村田
バンギャルルームというジャンカラでも人気のコンセプトルームを金網を使ってさらにバージョンアップするという目的があったので、あえて相性の良さそうなハードタイプの金網を選ばせていただきました。
コンセプトルームを見た人がどういう風に思うのか楽しみですね。 結構、インパクトは大きいのかなーと。
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森永社長
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村田
ありがとうございます。 また、ディープ布施店の地下フロアのアルコールカウンターには共和鋼業様の金網を使用しておりますし、金網アートも地下トイレの前に設置されているので、お客様にはぜひ見ていただきたいです。 引き続きどうぞよろしくお願い致します。