以下の物語はフィクションです。
時は2221年、第8次デジタル革命最中。
ここはNEO-KYOTOで最も栄えている
カラオケ施設、
人々がVR世界へ生活を移植する中、
意識転送デバイスを用意できない低所得層が
眼が眩むほどにデジタル化が進んだ環境によるストレスを発散するために、
日々この場に通い詰める。
急速にデジタル化が進んだ結果、秩序があるとは到底言えないような
雑多でカオスな空間になってしまったが、
大勢の人々がこの地に足を運ぶ。
この地では
全ての多様性が受け入れられる。
デジタルとカオスが共存する世界、
まさに大昔で言う
な空間がそこには広がっている。
人気のない階段を抜けると、2階には人が全く寄り付かない不気味で荒廃した、どこか物寂しい空間が広がっている。
かつてはここも賑わいを見せていたが、正味人口の減少に伴い
今では見る影もなくなった。
はぐれ者が荒らしに荒らした結果、
もはやそういった輩ですらも寄り付かない地となってしまった。
それでもなお
独りでに起動し続ける機械たちは今日も燦燦と輝きを放ち、
無料ドリンクを垂れ流している。。。
噂によるとある一室に、無限の空間が広がる
夢のような部屋があるとか。。。
一般には知られていないが、
2階のスラムを抜けた3階に、
洗練された超サイバー空間が広がっている。
そこはVR世界に身を投じたはずの高所得者層のリアルでの憩いの場になっていると騒ぐ者もいるが、信じる者はいない。
今もなお、
改築は進んでいる。
人の手を借りず、独りでに。。。